自閉スペクトラム症の人は文末にあまり「ね」を使わない (国立障害者リハビリテーションセンター研究所)

自閉スペクトラム症と対人コミュニケーションにおける終助詞「よ」「ね」の関係

 

 日常会話で主に使われる日本語の終助詞[1]は、言語の中でもかなり早い段階(1歳半〜2歳)で獲得され[2]、人と人とのコミュニケーションにおいてとても重要な役割を持っています[3]。

 例えば、「美味しい」と感想をシェアする、食べたことのない料理を前に不安そうな人に対して「美味しい」と教えてあげる、というように終助詞を使います。いずれの場合も「美味しい」と終助詞を使わずに言うと、ただの独り言なのか、共感を求めているのか、教えてくれているのか、聞き手が意図を掴めずに会話が円滑に進まないかもしれません。一方で、口に合わなそうにしている相手に「美味しい」と言ったり、満足そうに食べている相手に「美味しい」と言ったりすると、相手をモヤっとさせてしまうかもしれません。

 このように、日本語の終助詞は上手に使うことで話し手の意図を伝達し、コミュニケーションを円滑に進める助けになります。しかし、聞き手の知識や感情に配慮して適切に使わないと、意図が間違って伝わったり、相手を不快にさせてしまったりする可能性もあります。 

 自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder, ASD)の方は社会的コミュニケーションにおける言語使用が定型発達の方と異なる、ということが指摘されており[4]、比喩・皮肉理解や指示詞などを対象に調べた研究がたくさんあります[5]。日本語の終助詞については、「ASDの幼児は終助詞を使わない」という臨床観察や幼児数名が対象の報告[6] [7]が数例あるだけで、ほとんど調べられていませんでした。そこで私たちは、成人を対象にASDの方と定型発達の方で終助詞使用に違いが見られるのかを調べる実験を行いました[8]。

 私たちは言語学の理論[9, 10]を参考にして、「ね」/「よ」を使うのが自然になるように状況を変化させたテストを作成しました(表1)。そして、調査参加者の方(ASDの方11名、定型発達の方14名)に、自分だったらAさんのセリフをどのように発話するか、口頭で空欄を自由に埋めてもらいました。

 その結果(図1)、ASDの方は定型発達の方よりも終助詞、特に「ね」を使う頻度が少ないことが分かりました。また、定型発達の方は言語学の理論通りに終助詞を使い分けていたのに対し、ASDの方は「よ」が不自然な状況で過剰に「よ」を使っていました。これらの違いは統計的にも有意でした。

 ASDの方が社会的コミュニケーションにおける言語使用に非典型性を見せる、といわれる背後には、今回の実験で見られたような「定型発達の方が終助詞を使う場面で、ASDの方が終助詞を使わない」「定型発達の方が終助詞を使わない場面で、ASDの方が終助詞を過剰に使ってしまう」といった特徴が関係しているのかもしれません。

 私たちは、ASDの方の言語使用の特徴を明らかにすることで、ASDの方の言語教育[7] [11]などに役立つのではないかと考えています。また、定型発達の方とASDの方がお互いの言語使用の特徴を理解して会話場面でのすれ違いを減らす一助になれると考えています。

 

(国立障害者リハビリテーションセンター研究所 高次脳機能障害研究室       研究生  直江大河 naoe-taiga@rehab.go.jp )

参照文献

  1. Maynard, S.K., Japanese communication : language and thought in context. 1997: University of Hawai‘i Press.
  2. 永野賢, The Development of the Speech of Infants, Especially on the Learning of Zyosi (Postpositions). ことばの研究 = Study of Language, 1959(1): p. 383-396.
  3. Cook, H.M., Sentential Particles in Japanese Conversation: A Study of Lexicality. 1988: University of Southern California.
  4. American Psychiatric Association., Diagnostic and statistical manual of mental disorders (5th ed). 2013, Arlington, VA, US: American Psychiatric Association.
  5. Tager-Flusberg, H., R. Paul, and C. Lord, Language and Communication in Autism, in Handbook of autism and pervasive developmental disorders: Diagnosis, development, neurobiology, and behavior, Vol. 1, 3rd ed. 2005, John Wiley & Sons Inc: Hoboken, NJ, US. p. 335-364.
  6. 綿巻徹, 自閉症児における共感獲得表現助詞「ね」の使用の欠如: 事例研究. 発達障害研究, 1997. 19(2): p. 48-59.
  7. 佐竹真次・小林重雄, 自閉症児における語用論的伝達機能の発達に関する研究. 特殊教育学研究, 1989. 26(4): p. 1-9.
  8. Naoe, T., T. Okimura, T. Iwabuchi, S. Kiyama, and M. Makuuchi. Pragmatic atypicality of individuals with Autism Spectrum Disorder: Preliminary data of sentence-final particles in Japanese. In Koizumi, M (ed.) Issues in Japanese Psycholinguistics from Comparative Perspectives. (Mouton-NINJAL Library of Linguistics Series). In Press: Berlin: De Gruyter Mouton.
  9. 神尾昭雄, 情報のなわ張り理論: 言語の機能的分析. 1990: 大修館書店.
  10. Maynard, S.K., Discourse modality: subjectivity, emotion and voice in the Japanese language. Pragmatics & beyond: new series. Vol. 24. 1993: John Benjamins Publishing Company.
  11. 松岡勝彦・澤村まみ・小林重雄, 自閉症児における終助詞付き報告言語行動の獲得と家庭場面での追跡調査. 行動療法研究, 1997. 23(2): p. 95-105.

   ※本ページに関連する内容の研究で発表賞を受賞しました。
  社会言語科学会研究大会発表賞(第46回大会)直江 大河 (東北大学) [共同発表者: 南部 智史, 鈴木あすみ, 小磯 花絵, 幕内 充]「日本語母語話者の日常会話における終助詞「よ」「ね」の使用と自閉傾向の関係」

令和3年度 発達障害者地域支援マネジャー研修会(基礎研修)講義動画

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発達障害者地域支援マネジャー研修会(基礎研修会)
開催:令和3年7月9日-13日

【講義④】「発達障害児者の特性理解や支援につなげるアセスメントの概要」 講師:髙柳伸哉先生(愛知東邦大学)

【講義⑥】「応用行動分析(ABA)による支援の概要」 講師:佐々木銀河先生(筑波大学)

【講義⑦】「地域をつなぐ」 講師:福岡寿先生(日本相談支援専門員協会)

【講義⑧】「感覚への配慮」 講師:岩永竜一郎先生(長崎大学)

発達障害者の感覚の問題(国立障害者リハビリテーションセンター研究所)

発達障害者の「感覚の問題」とは?

 発達障害の方の中には、大きな音やまぶしい光、チクチクとした肌触りの布が苦手だったり、騒がしいところでの聞き取りが難しかったりするといった感覚の問題を持つ方が多数いらっしゃいます。発達障害のうち、自閉スペクトラム症(Autism spectrum disorder, ASD)は、社会的なコミュニケーションの問題や行動の反復などが主な障害特性とされていますが、実に60~90%の方が、このような感覚の問題を持っていることが知られています[1; 2]。米国精神医学会の診断マニュアル(DSM-5, 2013)では、診断基準の一つに、感覚の問題が加えられています。

なお、注意欠如多動症(Attention-deficit hyperactivity disorder, ADHD)や学習障害(Learning disorder, LD)などの他の発達障害とASDの間では、診断が重なることもあります。感覚の問題は自閉スペクトラム症以外の発達障害でも生じることが示されています。例えば、自閉スペクトラム症と注意欠如多動症の間で感覚の問題の共通性が見られることが報告されていますし[3]、学習障害のうち難読症の一部の方では、顕著な視覚過敏が合併することが知られています[4]。

 

どんな感覚の問題?

 発達障害の方がもつ感覚の問題の多くは、音(聴覚)の問題です[5]。具体的には、聴覚過敏と呼ばれる苦手な音(環境)の存在が代表的です。例えば、太鼓とか運動会のピストルの音のような突発的な大きな音などに加えて、甲高い叫び声や換気扇の音など特定の音を苦手と感じることが多いようです。さらに、駅の雑踏のように様々な音が耳に入ってしまい集中できない、人の話し声を聞き取るのが難しいといった困りごとがあることも知られています。

感覚の問題は、音の問題だけではありません。例えば、眩しい光が苦手でサングラスが手ばなせなかったり、点滅する光を苦手と感じることもあるようです。たくさんのネオンや看板等で注意が妨げられたりする視覚過敏もあります。さらに、服のタグや特定の素材をチクチクと感じてしまうような触覚過敏も知られています。私ども国立障害者リハビリテーションセンターで実施した感覚の困りごとに関するオンラインアンケートでも、最もつらい感覚の問題として聴覚過敏の問題が上位を占めており、さらに自閉スペクトラム症の方では、触覚過敏の問題も大きいことが示されています[6]。他にも、苦手な臭い(嗅覚過敏)や味の問題(味覚過敏)、身体の問題(固有感覚・前庭覚の問題)など様々な感覚の問題が知られています。

さらに、暑さ寒さを感じにくく、適切な服選びができなかったり、痛みに対する反応が弱く、肌をかきむしってしまったりするといった問題も知られています。これらは、感覚鈍麻といって、むしろ特定の感覚刺激を感じにくいことで生じる感覚の問題の一種です。

 

感覚の問題の評価

 感覚の問題について、例を挙げて紹介しましたが、その現れ方は多種多様で個人差も大きく、人によって出方が大きく異なります。支援を考えるうえでは、適切に評価し、個人の特徴を明らかにすることが重要です。

そこで、感覚の問題を、感覚刺激への感じやすさ(感じにくさ)と、それに対する活動性の大きさ(小ささ)によって評価する試みがあります[7; 8]。感覚刺激を感じやすく、それを避けようとする活動が活発な特徴を「感覚回避」、同じく、感覚刺激を感じやすいけれども、避けようとする活動が低いような特徴を「感覚過敏」と呼びます。例えば、苦手な音を避けるために手で耳を覆うようなしぐさをするのは、感覚回避に相当しますし、いろいろな音が流れている場所では気が散ってしまい集中できなかったり疲れてしまったりする状況は感覚過敏に相当します。広い意味では、これらのように感覚刺激が過剰に感じられてしまう状態を「感覚過敏」と扱います。 

一方、感覚刺激を感じにくい特徴が表れることもあります。感覚刺激を感じにくく、それに対する応答も少ない特徴を「低登録」(感覚鈍麻)、同じく、感覚刺激を感じにくく、それを求めるような活動が盛んな特徴を「感覚探求」と呼びます。例えば、話しかけたり、名前を呼んだりしても、なかなか反応がない状態は低登録(感覚鈍麻)に相当し、食べ物でない物のにおいをかぎ続けたり、特定の音を好んだり、その音を出そうとしたりする行動は感覚探求に相当します。

 このような感覚の問題を評価する質問票のひとつに「感覚プロファイル」があります。「感覚プロファイル」では、感覚刺激に対する感じやすさと、対象者の活動性の高さの2軸により、それぞれ「感覚過敏」、「感覚回避」、「低登録」(感覚鈍麻)、「感覚探求」という区分(図1)に分けて評価します。同じ対象者でも、感覚に応じて、この出方が変化するのが特徴です。これを明らかにすることで、感覚の問題を評価して、支援につなげることができるようになります。

図1 「感覚プロファイル」での感覚の特徴

 

感覚の「問題」だけか

 今回は、発達障害、特に自閉スペクトラム症の方の多くが直面している感覚の問題について紹介しました。日常生活上の問題となることから感覚の問題が注目されていますが、発達障害の方が持つ感覚の特徴はそれだけではないことに注意する必要があります。例えば、ある状況下では、感覚過敏として困りごとになる一方、その感覚特性が、鋭敏さとして特技になり得る状況下も考えられますし、特技でも困りごとでもない中立的な特徴にとどまることもあり得ます。発達障害当事者へのサポートを考えるうえでは、感覚の特徴も踏まえた包括的な理解が重要であるといえ、さらなる研究が必要だと考えています。

 (国立障害者リハビリテーションセンター研究所 脳機能系障害研究部 発達障害研究室長 和田真  [E-mail]wada-makoto@rehab.go.jp) 

   

[1] E.J. Marco, L.B. Hinkley, S.S. Hill, and S.S. Nagarajan, Sensory processing in autism: a review of neurophysiologic findings. Pediatr Res 69 (2011) 48R-54R.

[2] S.D. Tomchek, and W. Dunn, Sensory processing in children with and without autism: a comparative study using the short sensory profile. Am J Occup Ther 61 (2007) 190-200.

[3] T. Itahashi, J. Fujino, T. Sato, H. Ohta, M. Nakamura, N. Kato, R.I. Hashimoto, A. Di Martino, and Y.Y. Aoki, Neural correlates of shared sensory symptoms in autism and attention-deficit/hyperactivity disorder. Brain Commun 2 (2020) fcaa186.

[4] J.D.S. Miyasaka, R.V.G. Vieira, E.S. Novalo-Goto, E. Montagna, and R. Wajnsztejn, Irlen syndrome: systematic review and level of evidence analysis. Arq Neuropsiquiatr 77 (2019) 194-207.

[5] M. Hitoglou, A. Ververi, A. Antoniadis, and D.I. Zafeiriou, Childhood autism and auditory system abnormalities. Pediatr Neurol 42 (2010) 309-14.

[6] 和田真, 発達障害者の感覚の問題に関する調査研究. 国リハニュース 365 (2019) 4-5.

[7] C. Brown, N. Tollefson, W. Dunn, R. Cromwell, and D. Filion, The Adult Sensory Profile: measuring patterns of sensory processing. Am J Occup Ther 55 (2001) 75-82.

[8] W. Dunn, and K. Westman, The sensory profile: the performance of a national sample of children without disabilities. Am J Occup Ther 51 (1997) 25-34.

づく【学童期・思春期がくどうき ししゅんき

学童期がくどうきは、言語能力げんごのうりょく認識力にんしきりょくたかまり身体からだおおきく成長せいちょうする時期じきです。また、大きな集団おお  しゅうだんなかでルールをまもって行動こうどうすることがもとめられます。

学童期の特徴を踏がくどうき とくちょう ふまえ、気づきや気き   きづいたあと対応たいおうポイントぽいんとなどについてご紹介しょうかいします。

  • 学童期がくどうき 発達障害情報はったつしょうがいじょうほう支援しえんセンターせんたー
  • 思春期ししゅんき 発達障害情報はったつしょうがいじょうほう支援しえんセンターせんたー

づく【乳幼児期にゅうようじき

乳幼児期にゅうようじきは、生活せいかつリズムりずむ形成けいせいひとへの基本的きほんてき信頼感しんらいかんなどを土台どだいとし、ことばや身体からだ認識力にんしきりょく社会性しゃかいせいなどいちじるしい心身しんしん発達はったつがみられる時期じきです。

乳幼児期にゅうようじき発達はったつをみていくさいにどのようなてんポイントぽいんとになるのか、づきやづいたあと対応たいおうなどについてご紹介しょうかいします。

発達障害はったつしょうがい概要がいようについて、まとめました。

学童期・思春期がくどうき ししゅんきのおさんについて

さんと関わる際かか  さい

発達障害はったつしょうがいのあるおさんと関わる際かか  さいには、基本的な支援原則きほんてき しえんげんそくがあります。とくに大切たいせつな2つのポイントぽいんととして、肯定的こうていてき接し方せっ かたスモールステップすもーるすてっぷ考え方かんが かたがあります。

また、学童期・思春期がくどうき ししゅんきのおさんにとっては、一日の大半いちにち たいはん過ごす場所す  ばしょである学校がっこう受ける影響う  えいきょうはとてもおおきいものです。おさんが安心あんしんして学校生活がっこうせいかつおくるためのポイントぽいんとには、たとえばつぎのようなことがあるでしょう。

さんの特性を知とくせい しりましょう

さんに生活せいかつしにくい様子ようすがみられれば、まずは何に困なに こまっているのかよく観察かんせつすることが大切たいせつになります。おさんが力を発揮ちから はっきしやすい状況じょうきょうはどういう条件じょうきょうがそろったときなのか、観察かんさつした様子ようす整理せいりすることで、不必要ふひつようストレスすとれす失敗体験しっぱいたいけんをなくし、安心あんしんできる環境かんきょうをつくることが大切たいせつです。

わかりやすい環境かんきょう用意よういしましょう

どのような場面ばめんで、どのような工夫くふうをすればおさんが行動こうどうしやすいのかかんがえることが必要ひつようです。おさんにとってわかりやすい環境かんきょうととのえることにより、力が発揮ちから はっきしやすくなります。見通みとおしがたてられるよう事前に予告じぜん よこくしたり、手順やルールてじゅん るーる明確めいかくにする、具体的ぐたいてきつたえるなど、個に応こ おうじた工夫が有効くふう ゆうこうです。

 

さんからのサインさいん

さんによっては、日々の生活ひび せいかつ過ごす中す  なかかかえた不安ふあんやつらさなど、ストレスすとれすをうまく処理しょりできなくなり、それがこころ身体からだ症状しょうじょうとしてあらわれる場合ばあいもあります。周囲しゅうい大人おとなは、おさんからのSOSとして、はやめにそのサインさいんづくことが大切たいせつです。睡眠すいみんはしっかりとれているでしょうか。普段ふだんくらべて、機嫌きげん表情ひょうじょう食欲しょくよくはどうでしょう。

いえ学校がっこうではおさんの様子ようすちがうこともあるので、おさんの様子ようすについてになることがてきた場合ばあいは、まずは担任たんにん先生せんせい様子ようすをきいてみましょう。学習がくしゅう関係かんけいすることのほか、やす時間じかん過ごし方す  かた同級生どうきゅうせいとのかかわりの様子ようすなどもきき、なに対策たいさく必要ひつようであれば学校がっこう先生せんせいたちと一緒いっしょかんがえていきましょう。

 

思春期ししゅんき学校生活がっこうせいかつ…とくに思春期ししゅんき女子じょしについて

思春期ししゅんきむかえると対人関係たいじんかんけい複雑ふくざつになっていき、発達障害はったつしょうがい特性とくせいをもつおさんたちにとっては、戸惑とまどいをかかえやすい時期じきとなります。周囲しゅうい適切てきせつ理解と支援りかい しえん大切たいせつなのはどのおさんにとっても共通きょうつうしていますが、とくに女性じょせい発達障害はったつしょうがいづかれにくいといわれています。そこで発達障害はったつしょうがい特性とくせいをもつ思春期ししゅんき女子じょしならではのむずかしさを理解りかいし、見守みまもってもらうための記事きじをまとめました。おも支援者向しえんしゃむけに、学校生活がっこうせいかつでのづきと支援しえんポイントぽいんとをまとめたものですが、よろしければご家族かぞくかたもおみください。

づく【青年期せいねんき成人期せいじんき

発達段階はったつだんかいごとの特徴とくちょうについてることが、現在げんざいこまっていることの解決かいけつにつながる場合ばあいがあります。

青年期せいねんき成人期せいじんきの「発達はったつ」をみていくさいポイントぽいんとをまとめました。

 

保護者ほごしゃやご家族かぞくけられるプログラムぷろぐらむについて

発達障害はったつしょうがいやその可能性かのうせいのあるおさんの子育こそだてには、戸惑とまどいやむずかしさをかんじることもあるでしょう。地域ちいきによっては、ペアレントぺあれんとプログラムぷろぐらむペアレントぺあれんとトレーニングとれーにんぐなど、子育こそだてにむずかしさをかんじる保護者ほごしゃ参加さんかできるプログラムぷろぐらむ実施じっしされています。そのようなプログラムぷろぐらむ参加さんかすることは、子育こそだてに前向まえむきな気持きもちでえるような方法ほうほうまなぶことにつながり、おさんだけでなく、ご家族かぞくにとってもおおきなメリットめりっとがあります。

実施場所じっしばしょ参加方法さんかほうほうなどについては、おまいの自治体じちたい相談窓口そうだんまどぐちや、発達障害者支援はったつしょうがいしゃしえんセンターせんたーにおわせください。

ペアレント・プログラムぺあれんと ぷろぐらむとは

ペアレント・プログラムぺあれんと ぷろぐらむは「子育こそだての応援おうえんプログラムぷろぐらむ」 です。保護者ほごしゃどもの特性とくせいって、かかわりかた工夫くふうすることで、どもの発達はったつプラスぷらす効果こうかをもたらすことを目的もくてきとしています。 保護者同士ほごしゃどうしペアぺあんではないながらすすめますから、おなじようななやみを保護者ほごしゃ体験たいけん共有きょうゆうすることで、自分自身じぶんじしん理解りかいふかまり、これからの子育こそだてのパワーぱわーになっていきます(「たのしい子育こそだてのためのペアレント・プログラムぺあれんと ぷろぐらむ参加さんかしてみませんか?」より)。

ペアレント・トレーニングぺあれんと とれーにんぐとは

保護者ほごしゃ養育者よういくしゃかた対象たいしょうに、行動理論こうどうりろんベースべーすとして環境調整かんきょうちょうせいどもへの肯定的こうていてきはたらきかけをロールプレイろーるぷれいホームワークほーむわーくとおしてまなプログラムぷろぐらむです。プログラムぷろぐらむ受講じゅこうしたおやは、我が子わ こへの理解りかいすすみ、自身じしん子育こそだてのストレスすとれす軽減けいげんします。そのおやとともにそだったどもも適応的てきおうてき行動こうどうえて、自尊心じそんしんたかめながら成長せいちょうしていけるようになります(「ペアレント・トレーニングぺあれんと とれーにんぐ実践じっせんガイドブックがいどぶっく」より)。

 

保護者ほごしゃ家族同士かぞくどうしのつながり

保護者ほごしゃによっては、「自分じぶんおなじように、どもの発達はったつなやみをかかえているほか保護者ほごしゃ家族かぞくはどのようにしているのだろう」など、ほか保護者ほごしゃ家族かぞくとの情報交換じょうほうこうかん機会きかいのぞまれている場合ばあいもあります。おななやみを保護者ほごしゃ家族かぞく経験談けいけんだんヒントひんとになったり、孤立感こりつかん解消かいしょうや、おさんとさい気持きもちのゆとりにつながる場合ばあいもあるでしょう。

都道府県とどうふけん市区町村しくちょうそんでは、発達障害者はったつしょうがいしゃ家族かぞくたがいにささうための活動かつどう支援しえんつとめています。地域ちいきでは、発達障害はったつしょうがいのおさんをもつおやかいによる相談会そうだんかい懇談会こんだんかいなどがひらかれている場合ばあいもありますので、そのような機会きかい活用かつようするのもよいでしょう。

ペアレント・メンターぺあれんと めんたーとは

ペアレント・メンターぺあれんと めんたーによる支援しえんは、保護者ほごしゃ家族かぞくたがいにささうための活動かつどうのひとつです。ペアレント・メンターぺあれんと めんたーとは、発達障害はったつしょうがいのあるどもをそだてる先輩保護者せんぱいほごしゃが、その育児経験いくじけいけんかし、おなおや立場たちばから子育こそだてでなやみをかかえる保護者ほごしゃ相談役そうだんやくとなるものです。専門家せんもんかおや見本みほんとしてではなく、おなじような発達障害はったつしょうがいのあるどもをそだてるおやとして相談会そうだんかい茶話会さわかいなどでおはなしをじっくりいたり地域ちいき社会資源しゃかいしげんについての情報提供じょうほうていきょうなどをおこないます。

ただし、ペアレント・メンターぺあれんと めんたー活動状況かつどうじょうきょうについては、地域ちいきによってことなります。くわしいことはおまいの市区町村しくちょうそん相談窓口そうだんまどぐち発達障害者はったつしょうがいしゃ支援センターしえんせんたー地域ちいきおやかいなどにおわせください。

 

きょうだい支援しえんについて

慢性疾患まんせいしっかん障害しょうがいのあるひと兄弟姉妹きょうだいしまい(「きょうだい」)への支援しえんについては、近年きんねん、あらためてその重要性じゅうようせい認識にんしきされています。きょうだいへの心理的しんりてきケアけあくわえて、おな立場たちば仲間なかまとつながりたいというニーズにーずしょうじたときに、たがいの経験けいけんおもいを共有きょうゆうできるような機会きかいささえになることもあります。地域ちいきによっては、きょうだいが交流こうりゅうできるかいひらかれています。

 

支援しえんにつながる【青年期せいねんき成人期せいじんき

さまざまな相談機関そうだんきかんがあります

発達障害はったつしょうがいのあるかたやご家族かぞく生活上せいかつじょうこまりをかんじたとき、ご本人ほんにんやご家族かぞくのみでかかむのではなく、必要ひつよう支援機関しえんきかん相談そうだんすることが大切たいせつです。

市区町村しくちょうそんは、地域ちいき生活せいかつする発達障害はったつしょうがいのあるかたやそのご家族かぞくからの相談そうだんおうじ、必要ひつよう情報提供じょうほうていきょうなどをおこなっています。まずはおまいの市区町村しくちょうそん障害福祉しょうがいふくしかんする窓口まどぐちにご相談そうだんください。

相談支援事業所そうだんしえんじぎょうしょ

障害福祉サービスしょうがいふくしさーびすなどの利用計画りようけいかく作成さくせいなど、障害しょうがいのあるひと全般的ぜんぱんてき相談支援そうだんしえんおこなっています。

基幹相談支援センターきかんそうだんしえんせんたー

障害しょうがいのあるかたやそのご家族かぞく相談窓口そうだんしえんまどぐちです。地域ちいきにおける相談支援そうだんしえん拠点きょてんとして、総合的そうごうてき相談業務そうだんぎょうむ身体障害しんたいしょうがい知的障害ちてきしょうがい精神障害せいしんしょうがい)をおこなっています。相談支援専門員そうだんしえんせんもんいん社会福祉士しゃかいふくしし精神保健福祉士せいしんほけんふくしし保健師ほけんしなどの専門的職員せんもんしょくいんがいます。

発達障害者支援センターはったつしょうがいしゃしえんせんたー

発達障害者支援センターはったつしょうがいしゃしえんせんたーは、発達障害児はったつしょうがいじしゃ)への支援しえん総合的そうごうてきおこなうことを目的もくてきとした専門的機関せんもんてききかんとして、すべての都道府県とどうふけん政令指定都市せいれいしていとし設置せっちされています。

発達障害児はったつしょうがいじしゃ)とその家族かぞくからのさまざまな相談そうだんたいし、相談支援そうだんしえん、②発達支援はったつしえん、③就労支援しゅうろうしえん就労しゅうろうけての相談そうだんなど)をおこなっています。相談内容そうだんないようやそのかた状況じょうきょうおうじて、支援機関しえんきかんや、より身近みぢか支援機関しえんきかん紹介しょうかいされる場合ばあいもあります。

発達障害者支援センターはったつしょうがいしゃしえんせんたーでは、発達障害児はったつしょうがいじしゃ)とその家族かぞくゆたかな地域生活ちいきせいかつおくれるように、保健ほけん医療いりょう福祉ふくし教育きょういく労働ろうどうなどの関係機関かんけいきかん連携れんけいし、地域ちいきにおける総合的そうごうてき支援ネットワークしえんねっとわーく構築こうちくしながら、普及啓発ふきゅうけいはつ研修開催けんしゅうかいさいとおした人材育成じんざいいくせいなどもおこなっています。ただし、人口規模じんこうきぼ面積めんせき交通アクセスこうつうあくせす既存きそん地域資源ちいきしげん有無うむ自治体内じちたいない発達障害者支援体制はったつしょうがいしゃしえんたいせい整備状況せいびじょうきょうなどによって、各センターかくせんたー事業内容じぎょうないようには地域性ちいきせいがあります。くわしい事業内容じぎょうないようについては、おまいになっている地域ちいき発達障害者支援センターはったつしょうがいしゃしえんせんたーにおわせください。