ADL

ADLはActivities of Daily Livingの省略形で、「日常生活動作」と和訳されています。日常生活を送るために最低限必要な日常的な動作で、具体的には着替え、食事、移動、排せつ、入浴、整容などの動作をさします。

ADLに課題がある場合、幼児期、児童期には、そのときの状態像にもよりますが、本人がわかる方法で教えたり、使う道具を工夫したりしながら練習を重ねることが有効な場合もあります。しかし、無理強いは禁物です。原則として本人と合意を形成した上で取り組みましょう。

思春期以降は対応に注意が必要です。自尊心を傷つけることがないように、手段や道具などを工夫することにより、本人がもっている機能を生かして解決することが望ましいと思います。場合によっては、援助を受けるという整理が必要になるかもしれません。

福祉が目指すのは、発達障害者本人のQOL向上です。QOLはQuality Of Lifeの省略形で、「生活の質」と和訳されています。ADLが低下することでQOLも低下してしまうという考え方もありますが、ADLの獲得にこだわりすぎて、本人のQOLが低下してしまったら本末転倒です。

すでに1970年代のアメリカでは、ADLが低くても自己実現や社会活動への参加は可能であり、ADLとQOLは必ずしも比例しない、という主張がなされています。