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就職のための支援

職業紹介

 ハローワークの求人検索機やハローワークインターネットサービスで求人検索をすると、あまりに多種多様な企業からさまざまな内容の求人が出されているので、その中から自分に適したものを探しあてるのは難しいと感じた方は少なくないと思います。求人票に書かれた情報だけで、仕事の内容や会社の状況などを推測することは難しいでしょう。そのようなときには、ぜひハローワークの職業相談を活用してください。

 ハローワークには、さまざまな事情で求職活動をする方がいらっしゃいます。そのため一般相談窓口のほかに、子育て中の方の相談窓口、新卒者やシニア向けの相談窓口、そして障害のある方の相談窓口など、それぞれの事情に合わせて相談窓口が分けられています(一般相談部門と専門援助部門)。

 また、一部のハローワークには発達障害のある方に向けた専門的な援助を提供する精神・発達障害者雇用サポーターが配置されています。就職準備段階から職場定着までのプランニングや地域職業センターや障害者就業・生活支援センターなどの地域の就業支援機関への支援依頼など、発達障害者に寄り添って一貫した支援を提供します。

精神障害者等の就職及び雇用継続の促進に向けた支援として、精神・発達障害者雇用支援サポーターの事業があります。
1事業の目的
・きめ細やかな支援を要する精神障害及び発達障害のある求職者が増加していることから、障害特性を踏まえた専門的な就職支援や職場定着支援、及び事業主に対する精神障害者等の雇用に係る課題解決のための相談援助を実施する必要がある。
・ハローワークに精神・発達障害者等の専門知識や支援経験を有する者を配置し、障害特性に応じた専門的な就職支援を実施する。
2事業の概要とスキーム、実施主体等
求職者に対する職業相談・紹介を実施するとともに、事業主に対して、精神障害者等の雇用に係る課題解決のための相談援助等の業務を実施する。
ハローワークには、精神保健福祉士や臨床心理士等の有資格者等を全国で計300名の精神・発達障害者雇用サポーターとして配置しています。
その支援内容は、精神・発達障害者に対する支援として、担当制に用談、専門機関への誘導、職場実習や職業紹介、職場定着支援を行います。
また、企業に対する支援として、精神障碍者等の雇用に対する理解促進、求職者とのマッチング支援、雇用管理に関する助言・援助があります。
精神・発達障害者雇用サポーターは、発達障害者専門指導監(発達障害者に関する知識と支援等の経験を持つ精神科医や学識経験者等に委嘱)、地域障害者職業センター(職業評価、準備支援、ジョブコーチ支援を実施)や地域における専門機関(障害者就業・生活支援センター、就労移行支援事業所、医療機関、発達障害者支援センター等)と連携し、専門的な支援を提供します。

(厚生労働省)

 また、令和3年度からは大学などでコミュニケーション能力や対人関係の構築に課題を抱え、面接不調により就職活動に困難を抱える学生などに向けた就職支援の推進策として、新卒応援ハローワークにジョブサポーター、公認心理師、自治体の福祉部局職員などによる特別支援チームを設置し、コミュニケーションなどに課題を抱える学生などに対して大学などと連携した支援を実施します。

 詳しくは、お近くのハローワークまでお問い合わせください。

ハローワークを通じた障害のある方の職業紹介状況などについて

 厚生労働省では、ハローワークを通じた新規求職申込件数、就職件数、解雇者の状況などを年度単位で集計して公表しています。統計では、障害者手帳を所持しない方で主治医の意見書で発達障害と確認できた方、同じく障害者手帳を所持しない方で特定疾患医療受給者証、特定疾患登録者証または医師の診断書で難病と確認できた方などは「その他の障害者」として計上されます。また、同年度内で複数回就職した場合はのべ数で計上されます。