就労支援の技法
職務分析・機能分析・課題分析
2021年7月30日
就労支援を組み立てるためには、障害のある当事者のアセスメントと同様に、職場の音、明るさ、においなどの環境や、業務にともなう周囲の人の動き、企業の雰囲気や風土などの職場のアセスメントが大切です。
職務分析とは
就労支援者が企業に出向いた際、まず行うことは支援対象者の担当職務の分析です。一つひとつの職務について「いつ」、「何のために」、「何を」、「どのようにするのか」を書き出します。1日の職務の流れを書いたスケジュールの作成や遂行することが難しい作業の洗い出しなど、その後の支援の起点となります。
機能分析とは
応用行動分析学では、人間の行動はあるきっかけ(先行刺激)によって生起し、その行動の結果しだいで行動が継続したり、消滅したりするといわれています。このようにある行動に着目し、その機能を分析することを機能分析といいます。たとえば失敗の原因分析や、職場内での不適応行動の分析などで活用します。
課題分析とは
通常、業務はいくつかの作業で構成されています。業務を構成する作業工程を明確にし、支援対象者がどの工程でつまずいているのかなどを把握、分析することを課題分析といいます。工程の分け方は、業務の複雑さや支援対象者の理解度により異なります。
関連する資料
- 令和2年度版 就業支援ハンドブック 第1章 第4節「4 ジョブコーチの支援方法・技術」(67~71ページ)(独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター)
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