学童期・思春期
学童期・思春期のお子さんについて
お子さんと関わる際に
発達障害のあるお子さんと関わる際には、基本的な支援原則があります。とくに大切な2つのポイントとして、肯定的な接し方やスモールステップの考え方があります。
- 基本的な支援原則(発達障害情報・支援センター)
また、学童期・思春期のお子さんにとっては、一日の大半を過ごす場所である学校で受ける影響はとても大きいものです。お子さんが安心して学校生活を送るためのポイントには、たとえば次のようなことがあるでしょう。
お子さんの特性を知りましょう
お子さんに生活しにくい様子がみられれば、まずは何に困っているのかよく観察することが大切になります。お子さんが力を発揮しやすい状況はどういう条件がそろったときなのか、観察した様子を整理することで、不必要なストレスや失敗体験をなくし、安心できる環境をつくることが大切です。
わかりやすい環境を用意しましょう
どのような場面で、どのような工夫をすればお子さんが行動しやすいのか考えることが必要です。お子さんにとってわかりやすい環境を整えることにより、力が発揮しやすくなります。見通しがたてられるよう事前に予告したり、手順やルールを明確にする、具体的に伝えるなど、個に応じた工夫が有効です。
お子さんからのサイン
お子さんによっては、日々の生活を過ごす中で抱えた不安やつらさなど、ストレスをうまく処理できなくなり、それが心や身体の症状としてあらわれる場合もあります。周囲の大人は、お子さんからのSOSとして、早めにそのサインに気づくことが大切です。睡眠はしっかりとれているでしょうか。普段と比べて、機嫌や表情、食欲はどうでしょう。
家と学校ではお子さんの様子が違うこともあるので、お子さんの様子について気になることが出てきた場合は、まずは担任の先生に様子をきいてみましょう。学習に関係することのほか、休み時間の過ごし方や同級生とのかかわりの様子などもきき、何か対策が必要であれば学校の先生たちと一緒に考えていきましょう。
思春期の学校生活…とくに思春期の女子について
思春期を迎えると対人関係が複雑になっていき、発達障害の特性をもつお子さんたちにとっては、戸惑いを抱えやすい時期となります。周囲の適切な理解と支援が大切なのはどのお子さんにとっても共通していますが、とくに女性の発達障害は気づかれにくいといわれています。そこで発達障害の特性をもつ思春期の女子ならではの難しさを理解し、見守ってもらうための記事をまとめました。主に支援者向けに、学校生活での気づきと支援のポイントをまとめたものですが、よろしければご家族の方もお読みください。
- 女性の困難さへの気づきと対応(支援者向け)(発達障害情報・支援センター)
- 思春期女子の学校生活(発達障害情報・支援センター)