保護者・家族向け
保護者や家族同士のつながり
保護者によっては、「自分と同じように、子どもの発達に悩みを抱えている他の保護者や家族はどのようにしているのだろう」など、他の保護者・家族との情報交換の機会を望まれている場合もあります。同じ悩みを持つ保護者・家族の経験談がヒントになったり、孤立感の解消や、お子さんと向き合う際の気持ちのゆとりにつながる場合もあるでしょう。
都道府県や市区町村では、発達障害者の家族が互いに支え合うための活動の支援に努めています。地域では、発達障害のお子さんをもつ親の会による相談会・懇談会などが開かれている場合もありますので、そのような機会を活用するのもよいでしょう。
ペアレント・メンターとは
ペアレント・メンターによる支援は、保護者・家族が互いに支え合うための活動のひとつです。ペアレント・メンターとは、発達障害のある子どもを育てる先輩保護者が、その育児経験を生かし、同じ親の立場から子育てで悩みを抱える保護者の相談役となるものです。専門家や親の見本としてではなく、同じような発達障害のある子どもを育てる親として相談会や茶話会などでお話をじっくり聴いたり、地域の社会資源についての情報提供などを行います。
ただし、ペアレント・メンターの活動状況については、地域によって異なります。詳しいことはお住まいの市区町村の相談窓口や発達障害者支援センター、地域の親の会などにお問い合わせください。
きょうだい支援について
慢性疾患や障害のある人の兄弟姉妹(「きょうだい」)への支援については、近年、あらためてその重要性が認識されています。きょうだいへの心理的ケアに加えて、同じ立場の仲間とつながりたいというニーズが生じたときに、互いの経験や思いを共有できるような機会が支えになることもあります。地域によっては、きょうだいが交流できる会が開かれています。