乳幼児期
医療機関への受診について
- “うちの子、もしかして発達障害かな”と思ったら…
- 発達障害の診療を行っている医療機関について
- 医療機関(発達障害に関係する診療科以外)の受診について
- お子さんの心の健康に関する相談ができる医療機関について
“うちの子、もしかして発達障害かな”と思ったら…
お子さんの発達が気になったとき、そのまま様子を見守っていればよいのか、それとも発達障害なのかどうかを専門の医療機関で診てもらってはっきりさせた方がよいのか、迷われることもあるかもしれません。
保護者が自分の子どもの特徴や適切なかかわり方を知ることは、子どもにとってより過ごしやすい環境を整えることにつながります。診断を受けることによって、その手がかりが得られることもあります。
発達障害の診断は、専門の医療機関で行っていますが、まずは、これまでのお子さんの育ちをよく知っているかかりつけの小児科医や身近な支援者にも意見をきいてみましょう。
発達障害の診療を行っている医療機関について
どこの医療機関に行けばよいかの情報については、一覧が作成されている場合もあります。市区町村の相談窓口や保健師、発達障害者支援センターに問い合わせてみましょう。
発達障害のある子どもの診療を専門に行っている医療機関は、ほとんどが予約制になっています。医療機関によっては、受診を希望する人たちがとても増えていて、予約の順番がまわってくるまで長い間、待たなくてはならない場合もあります。
医療機関を受診することになったとき、前もって準備しておくとよいことをまとめています。
- 医療・相談機関へ行くときには (発達障害情報・支援センター)
医療機関(発達障害に関係する診療科以外)の受診について
発達障害のある子どもにとっては、医療機関を受診すること自体がとてもハードルが高い場合があります。急に体調を崩したときや、歯科や耳鼻科、眼科などを受診する必要が出たときに備えて、安心して通える医療機関をさがしておきましょう。
診察や検査、処置などを受ける際、経験したことがないことへの不安が大きかったり、ことばで説明されただけでは理解しにくい場合もあります。また、感覚過敏のあるお子さんなどは、必要な処置などを受けること自体、大きな苦痛や困難をともなう場合があります。支援グッズを使うことで、苦痛がやわらぐ場合もあります(例:歯科治療時のイヤーマフ使用)。
とくに、初めていく病院には、心配なことを事前に伝え、少しでも安心して診療が受けられるように相談してみましょう。サポートファイル/サポートブックを持参するのもよいですね。
自閉スペクトラム症など発達障害のある人が、地域のかかりつけ医で診察を受けるときにご利用いただけるパンフレットもあります。診察場面でできる具体的な対応の工夫が写真や絵で紹介されています。
- パンフレット「発達障害の人たちをよろしくお願いします」 (発達障害情報・支援センター)
障害児歯科について
近くの歯科医院で診療を受けることが難しい場合などは、障害児(者)歯科でそれぞれの特性に応じた配慮をした上で必要な治療をしてもらうことができます。詳しいことは、お住まいの都道府県などの口腔保健(歯科)センターへお問い合わせください。
日本障害者歯科学会認定医のいる施設や全国口腔保健センター診療所の一覧もあります。
- 認定医のいる施設(一般社団法人 日本障害者歯科学会)
お子さんの心の健康に関する相談ができる医療機関について
お子さんの状況によっては、心の健康に関する相談ができる医療機関での診察が必要な場合もあります。
『子どもの心の診療ネットワーク事業』(国立成育医療センター)では、拠点病院を中心に、行政や機関の枠を超えて地域のさまざまな機関が手をつなぎ、子どもの心の健康をネットワークでサポートしています。
子どもの心について診察できる医療機関や療育施設などの情報が検索できます(東京都、神奈川県、静岡県、石川県、大阪府、鳥取県、島根県、高知県、福岡県、沖縄県内の施設情報を検索できるページが公開されています)。
- 子どもの心の診療ネットワーク事業(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター)