教育施策
キャリア教育と進路指導
2021年7月30日
進路指導
進路指導とは | 生徒が自らの生き方を考え、将来に対する目的意識をもち、自らの意志と責任で進路を選択決定する能力・態度を身につけることができるよう、指導・援助すること |
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- キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告書~児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てるために~(文部科学省、平成16年1月)
キャリア教育
キャリア教育とは | 一人ひとりの社会的、職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育 |
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- 今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)(中央教育審議会、平成23年1月)
<キャリア教育と進路指導の関係>
キャリア教育と進路指導との関係を図示すると以下のとおりです。
学校で行われている進路指導については、進路指導担当の教員と各担当教員との連携が必須ですが、多くの学校において不十分との指摘があります。また、進路指導担当の教員は公務分掌で任命されていて、その専門性の担保については十分ではないとの指摘もあります。生徒の円滑な就労移行支援を実現するためには、早い段階からの学校と家庭と関係機関との連携体制の構築が重要です。
中央教育審議会の平成23年1月の答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」では、社会的・職業的自立、学校から社会・職業への円滑な移行に必要な力に含まれる要素は「基礎的・基本的な知識・技能」、「基礎的・汎用的能力」と、能力や知識・技能の基盤となる「論理的思考力、創造力」、「意欲・態度及び価値観」、特定・一定の仕事を遂行するために必要な専門的知識や技術などである「専門的な知識・技能」などで構成されるとしています。また、「基礎的・汎用的能力」は、分野や職種に関わらず、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力であるとしています。
『4つの基礎的・汎用的能力』
人間関係形成・社会形成能力 | 多様な他者の考えや立場を理解し、相手の意見を聴いて自分の考えを正確に伝えることができるとともに、自分の置かれた状況を受け止め、役割を果たしつつ他者と協力・協働して社会に参画し、今後の社会を積極的に形成することができる力 |
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自己理解・自己管理能力 | 自分が「できること」「意義を感じること」「したいこと」について、社会との相互関係を保ちつつ、今後の自分自身の可能性を含めた肯定的な理解に基づき主体的に行動すると同時に、自らの思考や感情を律し、かつ、今後の成長のために進んで学ぼうとする力 |
課題対応能力 | 仕事をする上でのさまざまな課題を発見・分析し、適切な計画を立ててその課題を処理し、解決することができる力 |
キャリアプランニング能力 | 「働くこと」を担う意義を理解し、自らが果たすべきさまざまな立場や役割との関連を踏まえて「働くこと」を位置づけ、多様な生き方に関するさまざまな情報を適切に取捨選択・活用しながら、自ら主体的に判断してキャリアを形成していく力 |
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