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職業に関する方向付けのための支援

職業相談・職業カウンセリング

職業相談(カウンセリング)は、就労支援プロセスのさまざまな場面で行われますが、インテーク(導入)での職業相談はその後のすべての支援プロセスの起点となるため特に重要です。

標準的なインテークのステップ


主訴の
把握
利用の申し込みがあった場合は、まず何を求めているのか、どのように支援してほしいのか、利用目的は何か、という相談者の意向・希望(主訴)を把握します。確認事項を列記した様式を用意しておくとよいでしょう。

支援内容の
説明
提供できる支援、サービス内容をわかりやすく説明します。支援機関に対する期待は、利用者がそれまでに得た情報に基づくもので、支援機関の役割や支援内容を正しく理解しているとは限りません。パンフレットや図表などわかりやすい資料を準備しておき、誤解を招かないような工夫が大切です。

利用意思の
再確認
主訴を把握し、提供できるサービスについて理解を得た上で、支援機関を利用する意思があるかを再確認します。相談者が期待していた内容と異なり、説明後に利用を断られる場合もあります。

受理

受理手続きと併せて、次の手順(アセスメントなど)で取得する個人情報について、利用目的を明示し、事前に利用者の同意を得てください。

ハローワークの援助部門での求職者登録を例にすると、障害情報登録シートを記入する障害者手帳や主治医の意見書を確認するなどです。次回の相談日程や必要な書類などは、必要書類リストを用意する、ご本人にメモに残してもらうなどの工夫が大切になります。


アセスメントの
準備
利用者の同意後、関係機関やご家族が把握している情報などを事前に提供してもらうことで、相談時間の短縮など利用者の負担軽減につながります。

また、相談援助を行う場合、いかなるときにも以下の基本的なポイントを意識しましょう。

  1. 利用者第一
  2. インフォームド・コンセント(説明と同意)
  3. 自己決定の尊重
  4. 個人情報の取り扱いと守秘義務
  5. 信頼関係の形成
  6. 自己理解の促進

 

引用文献

 

関連する資料

就業支援におけるカウンセリング技法については、以下の資料をご参照ください。